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GoogleのAI専用プロセッサ「TPU」、スマホ用プロセッサ「ARM」|NTT東日本オンラインセミナー

本日のNTT東日本オンラインセミナーの講師は
アプライド・マーケティング 大越章司さん、
MCは新田可南さん(@nitta331)でした。

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セミナーは、

  • 【午前】Googleの人工知能プロセッサ「TPU」の狙いと衝撃
  • 【午後】スマホ用プロセッサ「ARM」がIoTを狙う

のタイトルで配信しました。

 

「Googleの人工知能プロセッサ「TPU」の狙いと衝撃」について

TPUはTensor processing unitの略で、Googleが独自に開発したAI専用のプロセッサです。プロセッサといえば、インテルやAMDのCPUや、NVIDIAのGPUが有名ですよね。

大越さんによると、AlphaGoやyoutubeの字幕表示など、GoogleではあらゆるサービスでAIが活用されている。それに伴い多くのディープラーニングが必要となり自社開発を行うことになったとのこと。

もともとは、画像のディープラーニングが多いのでGPUを活用していたそうですが高性能で必要以上であることと、コスト面がネックになってきたとも。

そこで、ほかの計算はできないがAI専用のプロセッサを開発することで機能を絞り、コストも抑えることに成功。現在は第3世代のTPUで、ディープラーニングだけならスーパーコンピュータ「京」を上回るそうです。すごいですね。

2016年に第1世代のTPUを開発してから毎年進化しています。またTPUは他社への販売は行っておらず、このことからGoogleが完全にAIにシフトしてきていることが分かりますね。

 

「スマホ用プロセッサ「ARM」がIoTを狙う」について

つづいて午後もプロセッサのお話でした。ARM=アームというプロセッサのメーカーなのですが、ほとんどの人がこの名前を知らないが、ほとんどの人が使っているプロセッサです。

なぜならば、約95%のスマホにARM社のプロセッサが使われているから。

実は2016年に、ソフトバンクが3.3兆円で買収したことで話題になったのですが覚えているでしょうか?当時、日本企業が行うM&Aでは最高値らしく、高すぎるのではという意見もあったそうです。

このARMは英国の会社で、家電などの組み込み向けのプロセッサを開発。携帯電話にも利用されるようになってからはARMの独壇場で、スマホにも利用されるようになったそうです。インテルもこの市場では勝てませんでした。

このARMの特徴は、工場を持たずに設計情報(IP)を企業に販売するというビジネスモデルということ。世界中に1400社以上がパートナーとなっており、ライセンス料とロイヤリティで売り上げを上げているそうです。

各メーカーは、ARMをベースに自社の特長を生かした機能を追加したプロセッサを開発し、自社の端末に組み込んでいるそうです。例えば、アップルはARMをベース開発したプロセッサを「Apple A」シリーズと呼び、iPhoneで利用。

 

現在、ARMはIoTの勝者と言われている。それは世界中のパートナーがARMのプロセッサを利用するので、世界中からIoTの動向情報を得られるから。

大越さんによると、ARMが新しいプロセッサを開発した場合は、市場の動向を見て開発したもの。つまり誰かがそれを望んだと判断できるとのこと。この情報を得られるということでは、ソフトバンクの3.3兆円は決して高くなかったのかもとも。

 

課題はセキュリティで、CPUの脆弱性「Spectre(スペクター)」のようなものがあった場合、PCやスマホはOSで抑えることができるそうですが、IoT端末ではできない場合があるそうです。今後はIoT端末もOS、もしくはほかの方法で脆弱性があった場合の対応方法を考える必要があるとも。

今回は、このような危険性がIoT端末にあるということを知ることができるセミナーでした。

 

私が担当するNTT東日本オンラインセミナーは以下より申し込めます。

以上、オダギリでした。

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